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大勝軒のルーツは、山岸一雄が17歳のころにさかのぼる。当時、長野の中学を卒業後、
上京し、向島で旋盤工として働いていたころ、慕っている兄貴(坂口正安氏)から
“ラーメン屋をやらないか”と誘われたのがきっかけで、ラーメン店(阿佐ヶ谷・栄楽)にて
修行を始める。ここで、製麺・スープ作りを徹底的に学び、現在の大勝軒の特徴である、
「自家製麺」「手塩にかけたスープ」の礎となった。その後、1951年(昭和26年)に兄貴と共
に独立。これが中野「大勝軒」の始まりである。中野「大勝軒」は順調に売り上げを伸ばし、
1954年(昭和29年)、代々木上原「大勝軒」を出店。ここが本店となり、中野「大勝軒」は
支店として、山岸一雄に任されることになり、兄貴がそのエリアにあわせて味を変えていく中、
「大勝軒」オリジナルの味を山岸自ら守り続けた。その後、1961年(昭和36年)6月6日、
現在の東池袋「大勝軒」が山岸一雄の手によって出店されたのである。山岸は、自分の理想
とする味を求め、この時期につけ麺を開発する。東池袋「大勝軒」開店以来、研究に没頭し
続け、現在の「大勝軒」の味に至っている。それは、山岸自身の考え方が反映されたもので
あり、「美味しいものをお腹いっぱい食べてもらって、お客さんに満足してもらおう」と思い続け、
「昨日より今日、今日より明日と、さらに美味しいものを作り続けたい」という気持ちの
込められた一杯なのである。